現実は小説よりなんとやら。 |
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| ゼミの後輩が電話で外に出ていました。 戻ってきた彼が神妙な、というか妙な表情をしていました。
もう2週間前くらいの話なので、彼からその話を切り出したのか、誰かがどうしたのかと尋ねたのかは覚えていません。
話を聞くと、なんと彼の実家に妹の彼氏が訪ねてきて彼の家族と夕食を共にするのだそうです。 とりあえず彼の名前をタクシー(仮)としておきます。
タクシーの父が彼にその夕食のために実家に戻って来ないかと誘っているらしいです。 多分「けしからん!!」と彼氏に怒鳴り付けたりはたいたりしたら妹、妻からしばらく冷ややかな目で見られ、一人孤立すると見て、男の加勢が欲しかったんでしょうな(笑)
そんな事を話して盛り上がっている内に、彼はその日に実家に戻る決心をしたようでした。
しかし今度は何かしら釈然としないような顔をしています。 そのままポツリと漏らしました。 「しかし、あいつ学校にも気になる奴はいないって言ってたしバイトもやってないのにどうやって知り合ったんやろ。しかも今初めて聞いたしな・・・。」
なんでも妹はちょっと引きこもり気味らしく(ネットゲームとかにはまっている様)、且つ兄妹仲は良い様です。事前に連絡があってもよさそうなものだと。
そこで皆が面白がって、 「ネットゲームで知り合ったんじゃなーい?w」 「付き合って実はまだ一ヶ月とかじゃね?w」 「中卒とか高卒だったりしてw」 「茶髪でロンゲの軽くてウザいやつだったらどうする?w」 と口々にひやかしました。
タクシーは「もしそんな奴だったら・・・えっと・・・ぶ、ぶっとばしますよ!」と半端にいきりたっていました。
そこで先輩が、「よし、じゃあ行くんならシミュレーションをやっとく必要があるな! 俺が彼氏役やるからお前そのつもりで対応してみろよw」
そういうことになりました。
タクシー「君が・・・妹の彼氏かな?」 先輩「(かなりウザい感じで)あ、はァ。そうっス。 あ!お兄さんっスか!? お兄さんっスか!? あ、ちょ、写メいっスか!? ちょ、ほら。肩組んで・・・イエーっ。(パシャ) 俺ら友達になれそうっスね!」
先輩「あ、お兄さんは今何されてる人なんスか!?」 タクシー「あ、うん。一応大学に通ってるよ。」 先輩「大学っスか!? すごいっスね〜。 俺、中卒だから・・・。」 タクシー「あー、そっか。うん、えー・・・君は今中学卒業してから何してるのかな?」 先輩「えっとォ、なんかァ、ずっと親に迷惑かけてたんでェ、最近バイト始めました。」
タクシー「そ、そっか、偉いねぇ。何のバイトしよるん?」 先輩「あ、コンビニでレジ打ってまス。」
タクシー「あー、そっかぁ・・・。」 (沈黙) 先輩「・・・・・・」 タクシー「・・・・・・」
ダメですコイツ。 とりあえずシミュレーションが終了したところで、タクシーに電話がかかってきて、部屋を出ていきました。
どうやら詳しいことがわかったら教えてと母親に連絡していたようで、詳細の一部がわかったらしく、息せき切って部屋に駆け戻ってきました。
(追記に続く)
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12月18日(月)23:00 | トラックバック(0) | コメント(0) | 徒然事。 | 管理
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