| 実家日記 |
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| 実家でもそれなりに面白いこと結構あったんですけどね。 しばらく経つ内にほとんど忘れてしまいました。 今日は思い出したものを一つ。
このころはもう髪がかなり伸びていて、いい加減切りに行かなくてはいけないような状況でした。 オシャレを志す事にした私としては、ここはやはり美容院に行かなくてはならないな、と思うわけで。 しかし、昔は全然美容院など行っていなかったもので、どこにそのようなものがあるのか検討もつきません。
更に父上も、1500円で切ることができる床屋があるからそこに行ってこいと頑なです。 結局そこの場所しかわからなかったので、しょうがなくそこに行ってみることにしました。
入ってみると、先客が4人ほどいました。お客さんの髪を切っているのは年の頃60ほどの男性でした。 その男性に「どのくらいかかりそうですか?」と聞いてみると、「1時間くらいかねぇ」とのこと。 「じゃぁそのくらいにまたきてもいいでしょうか?」と言うと、「いいけど、また人増えて結局待つことになるよ。」と言われました。 「え、予約とかは?」「ウチじゃやっとらんのよ。」
・・・そっスか。(==;
諦めて店内にあった修羅の門を手にとって読み始める。 何巻目かを読み終えたころくらいに僕の順番が回ってくる。
席に座り、このまま適当に短くする感じでとお願いする。 初老の男性は「わかりました」と答え、 じゃくん、といきなり真横にハサミを入れる。
Σ(゚▽゚ )ブホッ ハサミって普通・・・縦に入れるよね?; あと、櫛とか使わなくていいのかな。。
いきなり不安になり始めた僕をよそに、じゃくん、じゃくん、とハサミは真横に入れられ続け、面白い量の髪の毛がばさばさと落ちていく。 切り始めて10分ほどで男性が「こんな感じでよかね?」と聞いてくる。 見やると、なんか頭頂部と両側頭部がもっこりして、なんとなく坊ちゃん刈り風になっている。 それは勘弁願いたかったのでその辺りのことを頼むが、いまひとつ上手くいかない。 もうこれでいいや、と半ば諦めて洗髪してもらう。
洗髪が終わり、髪を拭いたところでおもむろに男性が問う。 「油はつけとくかね?」
あぶら!? 油ってなんだ!?; 「普通で! そのままでお願いしますッ!」 激しく懇願する。
心なしか少し残念そうにしつつ、「わかりました、じゃあ髪はセンター分けでよかったとかね。」
Σ( ̄□ ̄; よくなかと!! 「普通で! 普通な感じでお願いしますッ!」 再び懇願する。
少し困惑したようにしつつ、「わかりました、じゃあ普通な感じで流しとけばよかとね。」
よかです、それでよかとです(==。 心底ほっとして「それでお願いします。」と言う。
するとおじさんはドライヤーを持ち出して、拭いただけの生乾きの髪を乾かしていく。 左側頭部の髪を左に、残りの髪は右に。ドライヤーと櫛を用いて丹念に乾かしながら撫で付けていく。
あの・・・これって七三分けじゃないですかね?
しかし、おじさんの真剣な顔を見ると、なかなか言い出せない。 逡巡している間にも僕の髪の毛は七三分けの完成形へと近づいていく。 その姿、その過程を鏡でつぶさに見せつけられ、激しく笑いがこみ上げてくる。かみ殺すこともできず、いくら抑えても口の端が歪んでくる。 真剣なおじさんは不自然に俯いている僕を不思議に思うことなく、撫で付ける作業に没頭している。もしかしたらこの作業、相当な技術が必要なのかもしれない。
しかしこの姿、実際僕の知り合いが見たら呼吸困難に陥ること必至でしたね。(==;
作業が終わり、おじさんは満足そうにしながら「じゃあこれで固めとくね。」と言い、戸惑う僕を気にも止めずムースのようなもので七三分けを固定し、全行程が終了しました。
店を出て、僕が最初にしたことは、髪をぐしゃぐしゃと掻き乱すことでした。 そして人に見られないようにこそこそと逃げ帰り、シャワーで流しました。
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4月5日(水)14:46 | トラックバック(0) | コメント(0) | 徒然事。 | 管理
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